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デマンドチェーン・マネジメント

Demand Chain Management とは、消費者需要を起点とした、統合的ビジネス・プロセスです。

DCM は、最終消費者のデマンド(需要情報)を出発点としたビジネス・プロセスの環です。その点、商品の生産を起点とした SCM(サプライ・チェーン・マネジメント)とは異なります。供給者から最終消費者までの業務プロセスを統合的な 1つのビジネス・プロセスとして捉え、経営資源の情報を共有化して、顧客の付加価値を高めるべくプロセスの全体最適化を図る戦略的経営手法です。Teradata は、こうした DCM を効率よく実現するソリューションとして、Teradata DCM Solution を提供しています。

Teradata DCM Solution とは

Teradata DCM Solution は、顧客サービスと在庫生産性のバランスを実現するマーチャンダイジング・アプリケーション。GMROII (Gross Margin Return On Invested Inventory) に着目した在庫管理を行っています。商品在庫を商品ごとの売上金額、売上数量と粗利金額をベースとした貢献度ランキングに応じて管理するため、企業全体の GMROII を向上させることが可能です。また、CPFR (Collaborative Planning, Forecasting & Replenishment) のような、需要/在庫管理データを取引先と共有する仕組みを構築することで、メーカー側の生産調整まで含む流通プロセスの全体最適化を促進できます。すなわち、Teradata DCM Solution の導入により、小売業は高精度な需要予測と適正な在庫コントロールが可能となり、顧客サービスレベルを向上させると同時に、企業の収益性を高めることができます。

Teradata DCM Solution 導入のメリット

  • 欠品の最小化による売上の増加
  • 顧客需要への即応
  • 地域(商圏)特性に応じた品揃えの提供
  • 在庫の削減と在庫回転率の向上
  • 過剰在庫状況の減少
  • バイヤー/マーチャンダイザーの生産性向上
  • 販売動向に応じた、発注/購買ボリューム、タイミングの決定
  • 在庫サービスレベルの改善
  • 補充サイクルの最適化
  • 在庫予測および仕入/在庫計画の精度向上
  • GMROII の改善と在庫投資の最大効用化

消費者需要の定義

Teradata DCM Solutionは、消費者需要を定義するところからプロセスが始まっています。需要予測、更に予測を元に補充を実施していく上で、消費者需要を理解することが非常に重要となります。

CPFR とは

CPFR とは、Collaborative Planning, Forecasting & Replenishment の略で、小売業と製造業が協力しながら、商品の計画から予測、補充までを行う統合的ビジネス・プロセスです。

Teradata DCM Solution モジュール構成

貢献度に基づくサービスレベル設定
上位 60% Rank A 98%
次位 20% Rank B 96%
次位 15% Rank C 92%
次位 4% Rank D 90%
下位 1% Rank E 85%

貢献度分析(Contribution)
貢献度分析モジュールは、SKU と店舗の組み合わせやその上位の階層に対して、売上数量、売上金額、粗利金額の 3つの観点から ABCDE のランクを設定します。この貢献度は、ユーザーにとっての分析材料となるとともに、補充すべき在庫数量にも影響を与えます。例えば、A ランクに該当する商品は厚めの在庫、E ランクに該当する商品は必要最低限の在庫補充をシステムが推奨することになります。

季節プロファイル(Seasonal Profile)
季節プロファイル・モジュールは、SKU と店舗の組み合わせやその上位の階層に対して、シーズナル・モデルを作成します。シーズナル・モデルは、季節特性に基づいた売上の山谷を指し示し、最大過去4年分の実績データをベースにシステムによって自動的に作成されます。また、このモデルは手入力による修正や類似モデルの適用を行うことも可能です。もしくは、自動プロファイルチューニングの機能を利用してSKUと店舗ごと、またはその上位階層に対して作成されているプロファイルを、売上実績やその傾向の変化に応じて自動的にチューニングすることも可能です。

需要予測(Demand Forecasting)
需要予測モジュールは、季節プロファイルに基づいて、実際の SKU と店舗ごとの売上予測を作成します。季節プロファイルに合わせて、過去の売上実績より平均売上レートを算出し、季節プロファイルをかけ合わせることによって、需要を算出します。季節プロファイルが季節の変動要素を指数化したものであるのに対して、平均売上レートはその SKU の該当店舗における基礎的な販売力を指し示します。この 2つの値をかけ合わせ、実際の需要予測値を算出します。

自動補充(Automated Replenishment)
自動補充モジュールは、需要予測で算出された予測値から、実際に補充すべき値を算出します。自動補充を実施する際には、現在の在庫数量、発注中の在庫数量、またリードタイムなどを考慮する必要があります。これらの値を考慮に入れ、本日発注するべき数量を決定します。この値を発注示唆数量(SOQ : Suggested Order Quantity)と呼びますが、この SOQ には貢献度に基づいたサービス・レベルが適用され、商品の貢献度に応じて補充数量がコントロールされます。

自動補充モジュールには、各種設定をコントロールするポリシー機能があります。しかしながら、消費者需要はシステムの関知しない要因によっても変化するため、正確な予測ができるとは限りません。例外監視の機能を利用することにより、予測値が許容できる範囲を超えた際に、例外レポートを表示させることが可能です。この例外値の設定は、実績値との乖離で把握できる他、貢献度ランクの高い商品は欠品や欠品予測でのアラート、逆に貢献度の低い商品は過剰在庫時にアラートを生成するなどの指定をすることが可能です。こうした機能により、バイヤー/マーチャンダイザーは本来注目すべき異常な動きをした商品に注力することが可能となります。

[オプション] プロモーション管理(Promotions Management)
プロモーション管理モジュールは、過去のプロモーション売上の蓄積に基づいて、実施するプロモーションの予測を行います。過去に実施したプロモーションの価格、割引率、案内媒体、陳列および実績を登録し蓄積することによって、将来のプロモーションの判断材料にすることができます。プロモーションの売上は通常売上に対する追加という形で表現され、プロモーションによる売上の上乗せ分とその後のプロモーションの継続による反応の鈍化を指数化し、通常売上の予測に追加される形となります。この予測値を用いて、プロモーション実施時に用意すべき商品の量を把握することができます。

[オプション] 発注予測(Order Forecast Optimizer)
発注予測モジュールは、65週の長期にわたる需要予測をベースに、発注の予測を実施します。例えば、ライフサイクルの長い商品や、プライベート・ブランドといった生産までをコントロールしている商品に適用することによって、生産計画との連動など長期的な見通しとして用いたり、取引先と連携してサプライチェーン全体のボトルネックを改善しつつ、店頭需要に応じた商品確保を実現する為の基盤となります。

[オプション] アロケーション(Allocation)
商品配分(アロケーション)モジュールは、必要な補充ボリュームを調達できない、または納品数量の上限が規定されている商品などに対して、店舗ごとに商品を配分するメソッドを提供します。マニュアルでの配分の他、売上貢献度に基づいた配分、店舗規模/特性グループごとの配分、現在の在庫レベルに基づいた配分などを指定できます。こうした多彩な配分メソッドにより、供給数量が需要に対してギャップがある場合に、最適な配分を実施することが可能です。

需要予測/自動補充の実際

『チェーンストアエイジ』誌に弊社コンサルタントが寄稿した、需要予測/自動補充の実施プロセスを紹介した記事のリプリントです。

[PDF] 第1回:需要の定義方法(1.93MB)
[PDF] 第2回:予測実施のプロセス(1.81MB)
[PDF] 第3回:補充実施のプロセス(1.92MB)
[PDF] 第4回:人間とコンピュータの役割分担、対応する経営改善課題(2.55MB)
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