ホーム > ソリューション > 流通 > Teradata DCM Solution > 消費者需要の定義
消費者需要は、消費者が何らかの理由で商品を欲しいと思ったときの、欲しい商品と、そのタイミング、及びボリュームを指し示します。小売業がPOSから把握できるのは、実際に購買に至ったデータのみで、実際に機会損失が発生した場合、そのデータを把握することはできません。
機会損失は様々な理由で発生しますが、大きく分けて以下の3つのタイプとなります。
A. 自店で品揃えしていない商品
B. 自店に存在しているが売り逃しをしている商品
(商品が見つけずらい、品出しされていない等)
C. 品揃え上存在しているが品切れしている商品
例えば、お店のバックヤードに存在するにも関わらず、品出しされていないようなケースは、Bに当てはまります。Teradata DCM Solutionが在庫切れから検知し、計算する機会損失はCのタイプとなります。しかしながら、実際にこの機会損失も正確な測定ができる訳では有りません。過去の実績トレンドを元に想定の値を算出することになります。
Teradata DCM Solutionがこの機会損失、また一方で過剰在庫を改善する為に採用している考え方が、顧客サービスレベルです。顧客サービスレベルは、分母を需要数量(購買及び機会損失)、分子を供給数量(購買)で算出し、パーセンテージで表されます。
顧客サービスレベル=供給数量/需要数量(%)![]()
Teradata DCM Solutionでは、商品の売上数量、売上金額、粗利金額に基づいてABCDEの貢献度を設定し、貢献度に基づいて顧客サービスレベルを設定しています。貢献度に基づいた場合の売上数量の分布は、以下のような形となります。また、パレート最適理論(2:8の法則)に基づくとSKU数の分布は以下のような形になります。
| ランク | 貢献度 | 売上数量 | SKU数 |
|---|---|---|---|
| A | 上位 60% | 600個 | 20 |
| B | 次の 20% | 200個 | |
| C | 次の 15% | 150個 | 80 |
| D | 次の 4% | 40個 | |
| E | 次の 1% | 10個 | |
| 合計 | 100% | 1,000個 | 100 |
上記に基づき、ABランクの商品と、CDEランクの商品に同じ顧客サービスレベル80%を適用すると、以下のような需給関係、機会損失数量となります。
| ランク | SKUあたり需要 | SKUあたり供給 (顧客サービスレベル) |
機会損失数量 |
|---|---|---|---|
| AB | 40個 (800個/20SKU) | 32個 (40個*80%) | 8 |
| CDE | 2.5個 (200個/80SKU) | 2個 (2.5個*80%) | 0.5 |
上記のケースでは、同じ80%を適用させても、ランクABとランクCDEの商品では16倍のインパクトの差になって表れることを示しています。従って、貢献度の高い商品に関しては高い顧客サービスレベルを適用させることが必要となります。反対に貢献度の低い商品に関しては、比較的低い顧客サービスレベルでもインパクトが少ないという事になります。
Teradata DCM Solutionでは、店舗-SKU毎に顧客サービスレベルを把握します。以下に示すように、合計で見た場合には需要と供給が一致しますが、個店レベルでは欠品と過剰在庫が同時に発生しています。このように店頭需要に応じたアロケーションができなければ、結果的に顧客サービスレベルを下げる結果となります。
商品Aの顧客サービスレベル
| 店舗 | 需要 | 供給 | 顧客サービスレベル |
|---|---|---|---|
| A | 80 | 100 | 100% |
| B | 120 | 100 | 80% |
| 合計 | 200 | 200(?) | 90% |