今も昔も変わらないお客様からの要望
日本の流通業界で、十数年のデータウェアハウス(DWH)導入実績の中でお客様から求められてきたものをまとめ要約すると、以下のようになります。
- 流通業独特のデータ特性やレポート特性を満たして欲しい
- あらゆる切り口でやさしく分析したい
- お客様固有の特殊なロジックでドリルアップダウンできる分析を実現して欲しい
- 試行錯誤できるようにして欲しい
- 顧客情報の分析をする場合は名寄せも考慮して欲しい
- 1つの SQL では得られない情報だけどパッと出して欲しい
- 組織変更/リモデル等に伴う蓄積したデータの洗い替えを考慮して欲しい
- パフォーマンスも保証して欲しい
- 幅広い動作環境(多世代PC、サーバー)であって欲しい
- ライセンス料金は極力安く
- ロール別に業務をパターン化できるようにして欲しい
- 業務を可視化して欲しい
- 分析結果から業務アクション(PDCAサイクル)につなげたい
このようなご要望の多くは、十数年前から永遠の課題と言われ続けていることですが、今も変わらないという事は、目覚しい IT の技術革新が進んできている今日でも解決できない潜在的な難しさが、流通系の情報活用の世界にはあるということになります。日本テラデータのリテール・テンプレートは、そのような流通系の情報活用分野において、上述したご要望を踏まえつつ、お客様固有の難題(例:単純には解決できない特殊な組織階層や商品階層等々)を一つひとつ解決しながらブラッシュアップされてきました。
難しさを感じさせてはいけない
流通業のお客様の情報活用を難しくしている原因は多数ありますが、特にデータについては
- 取り扱い商品が他業種に比べ圧倒的に多い
- 取得データのレベルが均一ではない
- 複雑化しやすい商品コード体系
- 特殊な考慮をしなければならない組織もしくは機能が存在する
- 新店舗展開やリニューアル等、組織の変化が激しい
- 膨大な顧客数
等、大量かつ複雑であるため、まずデータベース上での情報の鮮度と精度をいかに上手く維持管理するかが、情報活用成功の鍵となります。さらに蓄積された情報が複雑であっても、エンドユーザー様が情報活用時に「難しい」と感じる事なく、業務視点でいかにスムーズに使えるかが重要なポイントとなります。リテール・テンプレートの分析環境では、リテール・テンプレート独自の管理テーブル(様々な特殊ロジックもパラメータ登録で吸収できるテーブル)が難しさを和らげるクッション役となり、その結果エンドユーザー様が業務視点での分析とアクションに集中できるのです。
リテール・テンプレートを通して将来の流通系分析基盤のあるべき姿を描く
リテール・テンプレートは、十数年、日本市場でたたき上げられた基本モジュール(マイポータル、MD分析、CRM、クロス分析)で構成されています。また、リテール・テンプレートの基本機能にはなっていませんが、これまでお客様毎に個別で対応させていただいた特殊ロジックの実装経験値も数多くありますので、流通業様向けの分析環境として必要な機能やノウハウは概ね揃っていると言えます。
これから分析基盤の構築、あるいは再構築を予定されていて、「システムのあるべき姿って何だろう?」と思われているお客様がいらっしゃいましたら、是非お声がけください。情報系システムのあるべき姿を構想される上で、リテール・テンプレートを採用する/しないは別にして、標準的な分析基盤の 1つの基準として中身を知っていただくだけでも、あるべき姿の整理に必ずお役に立てると思います。
(テラデータ流通通信第3号 - 2010年8月掲載)
関連リンク
※ Retail Template は日本テラデータの登録商標です。

