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China Courier Service Corporation(CCSC)は中国国家郵政局の全額出資企業で、主に国内外向けの国際スピード郵便(EMS)サービスを提供しています。中国で最初に速配サービスを開始した同社は、今や EMSサービスでは国内最大の規模に成長しています。2万名以上の配達担当者を擁し、国内の約2,000 の都市はもとより、世界の 200以上の国や地域をカバーしています。CCSC は、1980年に事業を開始して以来、EMS の取扱量、種類ともに増やしながらサービスの質も上げています。国内外での従来の配達サービスに加え、国内翌日/翌朝配達、海外配達証明サービス、時間指定配達、代金引換配達など、機能性や付加価値の高い新しいサービスを開拓し続けています。
CCSC が誇る最先端の情報処理能力は、全国 300以上の主要都市に情報プラットフォームを設置して実現しています。なかでも郵便追跡システムは万国郵便連合(UPU)のシステムに接続されているため、EMS を世界中どこまでも追跡できます。現在、CCSC は Webサイト、ショートメッセージ・コード、コールセンター番号の 3つの機能を一体化したリアルタイムな追跡システムを運用しています。
EMS の競争激化および CCSC のビジネスが順調に拡大したことで、同社の ITインフラストラクチャが不十分であり、従来の追跡システムでは十分な対応が困難になりつつあることが問題となっていました。そこで、CCSC は郵便物追跡処理用に新しく統合プラットフォームを構築し、高性能、高水準、集中管理、現実的で柔軟なアプリケーションの利用を目指しました。また、追跡システムのリアルタイム性は絶対条件でした。
CCSC は、郵便物配達の各プロセスを統計的に分析して管理を向上させる必要がありましたが、リアルタイムなデータ更新と複雑な統計分析を同時に行えるデータウェアハウス・アプリケーションはありませんでした。そこで、2つのシステムを物理的に組み合わせて郵便追跡システムを構築し、社内の要件を満たそうとしました。しかし、物理プラットフォームが分かれているために、2つのシステムの間でデータの不一致が頻繁に発生していました。
CCSC はさまざまな調査を行った結果、中国郵政局の宛名/住所システム開発で優れた実績を挙げたことを評価して、Teradata で配達サービス情報システムを構築することを決め、さらに、新世代の追跡ソリューションを構築するため、アクティブ・データウェアハウス・ソリューションの導入も決定しました。
「このシステムを構築するにあたっての主な課題は、データウェアハウスでの各種処理や複雑なデータソースを管理しながらタイムリーなデータ・ローディングを実現すること」という認識で CCSC と Teradata は一致していたので、業務システム向けのコンセプトとテクノロジーを応用したアクティブ・データウェアハウス・ソリューションを採用しました。これは、システム・アーキテクチャ、戦略的なデータ・ローディング、混合ワークロード管理という面で、以前のリアルタイム・データウェアハウス・ソリューションとは異なるものでした。
データウェアハウスのシステム・アーキテクチャ
データウェアハウス・システムのソフトウェア・アーキテクチャは、次の 3層に分かれています:
1. データ・ローディング層
さまざまなソース・システムからデータを収集し、データウェアハウスにロードします。データは、配達物/業務システム、支店システム、ネット輸送システムから集められ、50種類以上のデータが 6つに分類されます。プロセスの流れに応じて、データはリアルタイム・データとバッチ・データの 2種類に分けられます。
2. データウェアハウス層
1つの物理データウェアハウス内にまとめられた、多層多目的の論理データウェアハウスの集まりです。CCSC の追跡アプリケーションは独自性が高いことから、統合情報処理プラットフォームであるデータウェアハウス層にリアルタイムでデータのローディングとアクセスを可能とするエリアが追加されています。これは、従来のデータウェアハウスにある、一時データ・エリア、セントラル・データウェアハウス、データ・ステージング・エリアに追加して設けられました。また、このアクティブなデータウェアハウスの設計にあたっては、索引テクノロジー、データ同期化メカニズム、アクティブ・データ・バックアップも考慮されています。
3. アプリケーション層
データウェアハウス層と同じように、リアルタイムと非リアルタイムのデータウェアハウス・アクセス・メカニズムがあり、これでアクティブな追跡アプリケーションを実現します。非リアルタイムなメカニズムでは、事前に分析され利用可能なデータをユーザー用のオフライン・データ分析ファイル内に保持します。リアルタイムなメカニズムでは、アクティブ配達状況追跡機能やアクティブ・データ統計/分析機能により、リアルタイムなデータ活用が可能になり、ユーザーはオンラインでデータウェアハウスにアクセスできます。
ソフトウェア・アーキテクチャ全体としては、このアクティブ・データウェアハウスは従来のデータウェアハウス・アプリケーションと業務システム型のリアルタイム・データ処理アプリケーションという 2つの部分で構成されています。
Copyright (C) Teradata Magazine 日本版 Teradata Universe 特別号 - 2008年3月