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Sony Pictures Home Entertainment 「販売状況をリアルタイムで把握」

データウェアハウスの導入で膨大な売上データの分析が可能に

by Dan Heilman

Sony Pictures Home Entertainment
バイス・プレジデント兼事業部 CIO
David Cortese氏

消費財を提供する企業では、商品を買ってくれているのは誰か、どこで購入しているか、何が購買のきっかけか、といったことについて正確なデータに瞬時にアクセスしたいと望んでいます。この夢は、カリフォルニア州カルバー市に本部がある Sony Pictures Home Entertainment(以下、SPHE)で実現しつつあり、これにはTeradataウェアハウスが貢献しています。

SPHE は小売店やレンタル店に 3,500種類以上の DVD作品を卸し、数十億ドルの売上をあげています。

同社では、新しいプラットフォームの導入にあたり、Teradata のエンタープライズ・データウェアハウス(Enterprise Data Warehouse:EDW)を採用しました。SPHE が扱う顧客ベースが拡大しており、5億点に及ぶ商品を倉庫から小売店まで追跡するのが徐々に困難になっていたからです。

また SPHE は、どこにどのタイミングで在庫を補充するかをタイムリーに決定する仕組みを確立したいと考えていました。そのためには、数日または数週間前の売上情報ではほとんど役に立たず、数時間以内の新鮮なデータが必要でした。

SPHE のバイス・プレジデント兼事業部 CIO である David Cortese氏は、「今まで分からなかった鮮度の高い情報を提供するだけでなく、レポートをまとめるのに要する時間が大幅に短縮できました。このデータウェアハウスを導入する前は、レポートをまとめるのに 40 時間もかかる場合がありましたが、今は数分で準備できます」と語っています。

この EDWシステムの導入は、2005年 5月の事前設計から始まり、およそ 1年かかりました。15名で編成した社内のプロジェクトチームは、スケジュールおよび予算どおりに開発作業を完了し、このデータウェアハウスを社内の 250名のユーザーが使えるようにしました。

「このデータウェアハウスは、SPHE の営業、財務、業務を含むすべての部門のユーザーが使うことができます」(Cortese氏)

Teradata の EDW を利用して、どの DVD作品がどれだけ売れたかを顧客別、店舗別に把握できるようになりました
‐ Sony Pictures Home Entertainment, David Cortese氏

EDWシステムの大きな利点である非常に高速な処理に加え、店舗での販売活動の予測、SKU(在庫管理単位)、商品種類別の詳細なレポートを参照することが可能になりました。

Cortese氏は、次のように述べています。「どの DVD作品がどれだけ売れたかを顧客別、店舗別に把握できるようになりました。例えば、先週木曜日にコネチカット州ウォータータウンの特定の店舗で、ある人気映画の DVD が 5枚売れたことがすぐにわかります」

「このデータを活用して、商品が売れる価格帯およびマーケティング経費の分析を行います。つまり、売上を最大化する最も望ましい価格設定や、各作品の売れ行きにマーケティング投資がどれだけの効果があったのかを分析するのに役立てたいと考えています」(Cortese氏)

また、このシステムは、商品の売上においてサブカテゴリーまで細かく掘り下げることができます。ある期間にどのタイトルの DVD が何枚売れたかを追跡するだけでなく、ワイドスクリーン版、フルスクリーン版、あるいはデラックス版のどれが何枚売れたのかもわかります。

もうひとつ素晴らしい特長として、ソニーが最近発売した大容量で高解像度のブルーレイ・ディスクや従来からある DVD など、SPHE が取り扱っている各種商品の動きも把握できます。また、SPHE は商品の収益性を店舗別、DVD作品別に把握できます。

SONY PICTURES HOME ENTERTAINMENT

「さらに、どの商品が返品されているかを SKU 単位で細かく把握するレポーティングも可能です。これにより、どんな種類の商品が売れているかを一層理解でき、売上と比較して返品が多い商品も把握できます。…… EDW を活用することで商品レポートが充実すると同時に、これまで実現するのが難しかった(または不可能だった)効率化を推進していく予定です」と Cortese氏は語っています。同氏によると、次のステップは 調査会社の Nielsen が提供しているような市場調査データをデータウェアハウスにロードすることです。

「この情報を活用して、配送経費の分析を行いたいと考えています。利用している配送手段(翌日配達、陸上輸送など)を検討し、コストを節減できる分野を特定するのです」

また Cortese氏 は次のように付け加えています。「小売店へのリベートを分析して実際に売上増に役立っているか、小売店別収益に影響しているかも判断できます」

しかし、データウェアハウスを全社的に採用した主な狙いは、SPHE のカタログに載っている各 DVD作品の売上についてできるだけ深く理解し、その情報を今後の計画に活かすことです。

「データウェアハウスに格納した情報を活用してコストを節減し、もっと売上を伸ばしたいと考えています」(Cortese氏)

Dan Heilman 氏 :
Dan Heilman 氏は、ミネソタ州セントポールを拠点に活躍するライター兼編集者。

Copyright (C) Teradata Magazine - Vol.13 2007

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