ホーム > ライブラリー > Teradata Insight > 分類コードの考え方とその実践 > 「第6回」分類コード設計・作業手順

分類コードの考え方とその実践

岡本 正昭 (おかもと まさあき)
流通ソリューション事業部
エグゼクティブ・コンサルタント

「第6回」分類コード設計・作業手順

実際に分類コードを新規設計する場合や、現行分類コードを改訂する場合のやり方、ポイントを整理したい。大部分は筆者の実体験をベースにしている。分類コードの設計は、図1 の 4ステップで実施される。1.コード体系の設計、2. コード内容の決定、3. コード名称の決定、4.新コードの実用稼働である。

図1. 分類コードの設計ステップ

その前に…情報画面設計のポイント

図1 の右には、帳票や画面の設計上でのひとつのポイントを示している。通常、帳票や画面の設計の際には、横に並ぶ「表示項目」に注意がいきがちである。ここに粗利益も出そうか、その前年比はどうするか、交叉比率も出したい…といった議論に時間が割かれる。しかし、もっと大事なのは縦に並ぶ「分類コード」である。昔と違って今どきは、データ構造設計さえきちんとしておけば表示項目は後で追加/変更/削除がどうにでもなる。ところが、分類コードは後で何とかすることは困難である。また、分類コードの正しい内容維持は、多くの社員の協力、努力が必要である。つまり、分類コードは情報設計上の重要ポイントなのである。

分類コードの設計ステップ

1. コード体系

  • 商品コード、運営コード、販売組織コード等の全体的な関連を、具体的に自社のコードグループのセットとして設計する。まずどのようなものを作るかというイメージを持っていただくために、コード体系図の例を図2 に示す。これは実際の例ではなく、イメージサンプルである。前回(連載第5回)の図1 にも似たものを掲載したが、今回の図2 では、「XXX」で各コードの桁数も示されている。
図2. コード体系(例)
  • 設計作業内容としては、以下のようなものを決定することになる。
    (1) 全体のコード体系
    (2) コードグループの呼び方
    (3) 各コードの上下、関連付け(ユニーク性)
    (4) 各コードの桁数/桁構成
    (5) 各コードのデータ収集方法
    例:コードのマスター登録はバイヤーが PC で、販売データは POS、発注データは GOT(グラフィック発注端末)等をラフに決める。
    (6) 各コードの設計/管理責任者
    例:「クラス」の当初設計者はシステム担当の Aさん、運用管理者は MD統括部の Mさん等。
  • そして最後に
    (7) 全体バランスチェック
    をして、必要な修正をする。

2. コード内容

  • コード内容というのは、例えばコードグループ「ライン」の101番はパン、102番はサンドイッチと分けるか、101番はパンと一本化してサンドイッチも含めるようにするか…という検討である。
  • ひとつずつのコードグループ毎に以下のものを決める。
    (1) 桁構成の詳細
    (2) 内容割り振り/数字
    (3) 使用ルール
    例:「クラス」は商品の用途/代替性を元に、今日的ライフスタイルを意識して決定するものとする等。
    (4) 登録/メンテナンス方法
    例:PC でのコード登録や、POS での登録の仕方の詳細を決める。
    多くの場合、伝票や値札も設計にからんでくる。
  • そして、ここでも最後に
    (5) 全体バランスチェック
    をして、必要な修正をする。

3. コード名称

  • コード名称は、たとえば、パンとサンドイッチ両方を含むラインを「パン」とするのか「パン・サンドイッチ」にするのか…といった検討である。コード内容とコード名称はほぼ同時的に検討されるが、決定の順としてはコード内容が先で(その時点では仮の名称で良い)、コード名称は後で良いということになる。
  • ひとつずつのコード内容毎に
    (1) 名称=漢字名称/かな名称
    を決める。
  • そして、ここでも最後に
    (2) 全体バランスチェック
    をして、必要な修正をする

4. 実用

  • 設計が終わったら実用期に入り
    (1) 内容/名称の初期登録
    (2) 事後のメンテナンス
    を行う。
  • あるサイクル(通常3〜5年おき)で体系から見直しをする事を必要とする。

以降 3回にわたり、1. コード体系の設計、2. コード内容の決定、3. コード名称の決定 をより具体的に取り上げる。

ページの先頭に戻る