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分類コードの考え方とその実践

岡本 正昭 (おかもと まさあき)
流通ソリューション事業部
エグゼクティブ・コンサルタント

「第4回」チェーンオペレーションとコード体系

最近、小売業各社では、グループ管理やチェーン管理の新しい取り組みが多く見られる。以前の単純なチェーンオペレーションにさらにローカリティを加味し、各店・各社の特徴を出して、対象顧客のニーズに合わせるといった新しいチェーンオペレーションの模索である。その一環として、コード統一やシステム統一も叫ばれている。

チェーンオペレーションの段階分け

先ず、チェーンオペレーションを仕入の集中化という点で単純化し、どのような段階があるかを図式化する。各店仕入からスタートして、最後はグループ集中仕入までの各段階である。この順に各段階を経ないといけないのではなく、こういった段階が形式としてあるという意味である。

1. 法人内のチェーンオペレーション

図1. チェーンオペレーション 第一段階
−法人内のチェーンオペレーション−

(1−1) 各店仕入
最も基本的な仕入形態であるが、ある程度の規模の小売企業になると効率的でない。もちろんこの形式の良さは、究極の顧客中心主義の実現にある。
(1−2) 集中仕入
従来一般的に言われる集中仕入は、この形態である。ただし完全に仕入が本部集中されるのではなく、一部に店仕入が残る場合も多い。地元農家や地元メーカーからの仕入である。

2. グループ チェーンオペレーション
昨今は、別の法人を M&A などで吸収しグループ化するケースや、従来から同じ系列であった各種業態をまとめてより「グループ」を意識しようとする傾向がある。

図2. チェーンオペレーション 第二段階
−グループチェーンオペレーション−

(2−1) 各法人仕入
これは各法人内でのみ集中仕入されている段階で、先程の(1−2)が単に集まっただけのものである。まだ名ばかりのグループである。
(2−2) 各業態仕入
1歩進むと、グループの中で同じ業態の法人をまとめようということになってくる。法人は違っても百貨店で括るとか、SM(スパーマーケット)で括るということである。一見簡単そうではあるが、実際には過去を背負った各社であるので、集中化や統一化はなかなか大変である。
(2−2) グループ集中仕入
ある意味では理想のグループ化である。グループ内の百貨店でも SM でも、あるいはコンビニでも同じコカコーラ 500cc ペットボトルは置いている、PB の商品も置いている…ということで、まとめて仕入れることが良いのではないかという発想からさらに発展して、品揃え、売場作り、店作りなど、統一化できるところはどんどん統一しようという段階である。これもまた、現実はなかなか大変で部分的には行えても、全体的には集中化できていないケースが多い。

グループを前提としたコード体系

現実的にグループでのコード体系を設計する場合の考え方を図3 に示した。

図3. グループを前提としたコード体系

上の枠内には配慮すべき点、そして矢印の下には目標を掲げてある。顧客中心主義を実践し、グループの特徴を出し、かつ効率経営を目指すのであれば、コード体系だけでなくあらゆる面で「統制された自由」を実現しなければならない。そのための配慮としては、以下のようなものが必要である。

  1. ローカリティへの配慮
  2. 統一化・標準化促進
  3. 経営と現場では統一化・標準化
  4. 中間層(本部スタッフや店長)でローカリティ実現
  5. コード運用部隊の準備

これらの 1 と 2、3 と 4 はそれぞれセットで考えるものとなっている。

グループ業態内でのコード体系のサンプル

すべての例は書けないので、ここではグループ業態内での集中仕入、すなわち前述の(2−2)に相当する段階でのコード体系サンプルを図4に示す。こういった図自体、サンプルはあくまでサンプルに過ぎないことを前提に見ていただきたい。

図4. グループ業態内でのコード体系のサンプル

破線の楕円の部分でローカリティを発揮させ、細い変形枠の部分で統一化・標準化を実現するという体系である。このような体系にすれば経営陣、中間マネジメント層、店舗現場それぞれのニーズを満たしやすいという設計である。説明が必要な各コードについての解説は、連載の後の回で登場する。

今回はチェーンオペレーションを取り上げたが、次回は、百貨店、チェーンストアといった業態をとり上げて、分類コードから見た業態特徴を検討する。

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