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Teradataプラットフォームのコア・テクノロジー

Teradata MPP:システム性能を最大限に向上させる

デュアルコア・テクノロジーが Teradataサーバーのノード・レベルでの性能向上をもたらすだけでなく、Teradata はシステム全体でこのノード・レベルのパフォーマンスをほぼ 100%効果的に活用する能力を独自に備えています。Teradata MPPアーキテクチャは、サーバー・ノードを追加するたびに、完全な「シェアード・ナッシング」方式でシステム・パフォーマンスの性能をリニアに向上させます。システム内にノードがいくつあろうとも、Teradataサーバーの各ノードのデータウェアハウスの性能向上は、そのまま Teradataシステム全体の性能向上につながります。

このようなほぼリニアな拡張は、Teradataデータベース設計の並列アーキテクチャと独自の BYNET相互接続によって実現しています。他社のデータウェアハウス・ソリューションは、大規模な対称型マルチプロセッシング(Symmetric Multi Processing:SMP)コンピュータといった、さまざまなシェアード・リソース(リソース共有)方式を組み合わせてデュアルコア・テクノロジーを活用しています。シェアード・リソース方式は、主メモリーなどのリソースを共有するため、システムに追加した各サーバーのパフォーマンスをシステム全体の性能向上に生かすことができません。図2 は、システム拡張に関する Teradata MPP と SMP方式のパフォーマンスの違いを示しています。

図2.MPPとSMPパフォーマンスの違い

性能を予測する

Teradata 5500サーバーが生み出すデータウェアハウス性能を完全かつ効果的に取り入れて構成し評価するには、信頼性の高い手法が必要となります。これまで 9世代にわたる Teradataサーバー・プラットフォームで行った数多くのシステム拡張や新しいテクノロジーへの移行は、TPerf指標に基づき構成され、導入されました。

旧世代の Teradataサーバーのユーザーは、データウェアハウスから「得るものに対しての対価を支払う」という考えで、Teradata を採用していました。Teradata 5500サーバーのデュアルコア・プロセッサ・テクノロジーで実現するさらなる性能向上は、ユーザーが享受する性能と価格の関係に大きな影響を与えました。

このため、Teradataソリューションのソフトウェア製品群(データベース、ツール、ユーティリティ)の価格は、Teradataサーバーが提供する性能(サーバーの TPerf指標で算出)に基づいて設定しています。この Teradata の価格設定方式は、ソフトウェア・パフォーマンスの価値をどうすれば新しいプロセッサ・テクノロジーに適正に反映させられるかという課題を解決することにつながります。

パワーを生かす

ビジネス用途に応じて選択できる Teradata 5500サーバー・シリーズは、デュアルコアが実現するデータウェアハウスのパワーを一層活用できるでしょう。次の 3つのサーバーモデルとも、専用プラットフォームの特性を生かし、データウェアハウスに求められる要件に対応することに重点を置いています。

5500H:
2つのデュアルコア Intel Xeonプロセッサを活用し、このシリーズの中で最も強力なパワーを発揮する高性能モデルです。

5500C:
1つのデュアルコア Intel Xeonプロセッサを利用し、旧世代の Teradataサーバーとの互換性を実現した共存モデルです。

5500E:
拡張は 2ノードまでのエントリー・レベル・モデルです。ユーザーは小規模かつ低コストのシステムから導入が可能で、段階的にシステムを拡張できます。

Teradata 5500サーバー・シリーズのモデルを表1 で比較しています。ユーザー・データ領域は、ユーザー関連データのために利用可能な接続ディスク・ストレージの容量でオーバーヘッド領域は除きます。これは、ストレージとノードの処理能力との最も効率的なバランスを実現するために推奨されるストレージ量に基づいています。

表1.Teradata 5500サーバー・シリーズ

環境に優しい「グリーン」な消費電力

Teradata 5500サーバーはパフォーマンスと効率向上により、ユーザーデータやパフォーマンスが同等の数年前の旧世代 Teradataノードと比較して消費電力を最大 70%減らせます。

さらに、Teradata 5500サーバーのシステム密度の向上により、旧世代のモデルと比較してデータセンター施設のスペースを最大 65%節約できます。この結果、ワットあたりの TPerf およびフロア面積あたりの TPerf が向上し、Teradata のユーザーはデータセンターにおいてかなり経費を節約できます。

デュアルコア Intel Xeonプロセッサを採用した Teradata 5500サーバーは、マルチコア・プロセッサ・テクノロジーの演算性能を生かした最初の Teradataサーバーです。これらのプロセッサを活用することで、よりデータウェアハウスの性能が向上し、アクティブ・エンタープライズ・インテリジェンスの実現を図ることができます。Teradata 5500サーバーは、ビジネスで最善かつ迅速な意思決定を可能にする高性能なデータウェアハウス・プラットフォームとなっているのです。

TPerf の基礎知識

Teradata では、企業で実際に行われている業務でのデータウェアハウス処理能力のことを「TPerf」(Traditional Performance:従来性能)とし、その値でデータウェアハウスの性能を評価しています。列車に喩えると、機関車はデータウェアハウスの性能にあたり、車両は負荷(データ量)を表します。下の図のように、一定の性能を備えた機関車が 2台の車両を牽引できるとすると、同じ力または同じスピードで 2倍の数の車両を牽引するにはその 2倍の力または 2台の機関車が必要となります。

Teradataサーバーの「TPerf」は、Teradataデータベースを基本的なデータウェアハウス・システムの処理で稼働させながら、3つの主要コンポーネント (サーバー・ノード、メモリー、ディスクストレージ)の性能を慎重に測定して決定します。そして、代表的なEDW のワークロード(単純なクエリー、複雑なクエリー、戦術的クエリー、データロード、全テーブルスキャン)の各処理性能を測定して重み付けし、すべてを合計します。この結果が、サーバー・プラットフォームの TPerf指標となります。Teradata のもう 1つの性能指標は、スピードと関連します。再び列車に喩えると、機関車は車両を設定したスピードで牽引できます。車両台数が 2倍になると同じ機関車の力では車両牽引スピードは半分になりますが、車両台数が半分になるとスピードは 2倍になるでしょう。

データウェアハウスのスピードは、サーバー・ノード(機関車)が割り振られた負荷(データ量)単位あたり処理できる作業量と関連します。Teradata のキャパシティ(容量)あたりの性能指標(Perf-C)は、システムまたはノードの TPerf を割り振られたユーザー・データ容量で単純に割った数値となります。Teradataサーバーは、各ノードに接続するディスクドライブ数および容量に基づいて、さまざまな Perf-C のレベルを構成することができます。これにより、Teradata はユーザーのニーズに合わせて業界で最高のシステム性能を実現することができます。 -J.D.

TPerfでパワーを測定

Jim Dietz は、Teradataプラットフォームのマーケティング・マネジャー。Teradataの開発やマーケティング・データウェアハウスのソリューションに従事している。

Copyright (C) Teradata Magazine - Vol.14 2007

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