ホーム > 導入事例 > Teradata EDW Case Study > 三菱UFJニコス株式会社 第2回
三菱UFJニコスの重要な課題は、「顧客や市場の動きを即座に把握し、迅速な商品・サービス展開につなげること」でした。 また、収益力向上を目指したコスト構造変革の一環から、IT投資を削減することも切実な要求として浮上していました。 こうした課題を解決するために同社が選択したのが、データウェアハウス用途に特化した DBMS として多大な実績を誇る日本テラデータ の「 Teradata 」です。今回から 2回にわたり、Teradata がどのようにして同社の抱える課題を解決できたのかを、技術的な優位性にフォーカスして紹介していきます。
競争優位性を確立する上で「スピード経営」「ITコスト削減」が課題に
高度なパフォーマンスの実現により迅速な意志決定を支援しビジネスを加速
煩雑なチューニング作業を行うことなく拡張に応じたリニアな性能向上を実現
鮮度の高い情報を活用することでスピーディで正確な意志決定を実現
顧客のメインカードの座をめぐり、競争が激化するカード業界。このビジネスで競争優位性を確立するには、商品・サービスの提供を、スピーディかつダイナミックに展開することがカギを握ります。
つまり「顧客や市場の動向をいち早くキャッチして、即座にそれに向けた対応をとること」が不可欠であり、これは三菱UFJニコスにとっても第一の課題でした。言い換えれば「迅速な意志決定に基づくスピード経営をいかに実現するか」という問題です。
その一方で、「企業収益力向上を目指したコスト構造を変革していくこと」も企業が継続的に成長していくためには必要です。この観点から、「IT投資を適性化し、より戦略的な投資へつなげていくこと」も同社の重要な課題でした。
こうした同社の「スピード経営」「ITコスト削減」という 2つの目標を実現するために大きな威力を発揮したのが、Teradata の提供する高度なパフォーマンスとスケーラビリティです。
まずパフォーマンスに関しては、Teradata のアーキテクチャ自体がデータウェアハウスに求められる大量データの高速処理を前提に設計されている点が大きなポイントです。 Teradata で採用されている並列アーキテクチャでは、処理プロセスをノード数に応じて分割することができるため、きわめて高速な処理の実現が可能となっています。また Teradata では、独自のハッシュ・アルゴリズムに基づき1つのテーブルのデータを行単位にハッシュ分割し、各ディスクへ均等に格納することができます。これによって、並列で実行される処理は各ノードに対して平準化され、特定ノードに処理が集中してボトルネックが発生してしまうことを回避しています(図)。 こうした技術の採用によって、Teradata は、常に安定したハイパフォーマンスを提供することができるわけです。その結果、ビジネス・アプリケーションで実行されるクエリやバッチの処理が大幅に高速化されます。
一方、スケーラビリティに関しては、複数の SMP(Symmetric Multiple Processor)ノードを機器間通信バスで接続し、ノード追加によってシステムの拡張を行う MPP(Massively Parallel Processor)と呼ばれる方法を採っています。MPP は、通常のクラスタとは異なり、ディスクを共有しないため、ノードを増やしてもノード間で処理プロセスの競合が発生することはありません。さらに、MPP の機器間通信には Teradata の特許技術である「BYNET」が採用されており、ノード追加に際してネットワーク全体の通信帯域幅をリニアに自動拡張することができます。
また MPP の採用によって実現されているのがシェアード・ナッシング方式です。この方式では、各検索プロセスに対してデータを論理的に分割することが可能となっています。各検索プロセスにデータが割り当てられることになるため、並列度が増せば増すほど、より高いパフォーマンスが得られることになります。
こうした優れた基盤技術を搭載することで、システム拡張に比例したリニアな性能向上が可能となり、高いスケーラビリティの実現につながっているのです。さらに注目すべきポイントは、インデックスの張り直しなど、通常システム拡張時に発生する煩雑なチューニングや開発がほぼ不要な点です。このことが企業システムに関わる TCO の大幅な削減を可能にしているのです。
加えて Teradata では、金融や製造など、多様な業種において必要となるデータ項目を整理した論理データモデル(LDM)をテンプレートとして提供しています。それをユーザーのニーズに応じてカスタマイズすることで、迅速なデータウェアハウスの構築を実現しています。つまり、LDM によって、システムの初期構築における、工期短縮やコスト削減をはじめとする多様なメリットがもたらされるのです。
三菱UFJニコスでは、以上のような Teradata の提供するメリットにより、バッチ処理に要する時間を半減させるとともに、会員の属性や履歴情報といったデータを必要に応じて即座に取り出せるようになりました。
このことは、経営やビジネスの現場に対し、より鮮度の高い情報をリアルタイムに提供することにもつながり、スピーディで正確な意志決定を実現するうえで大きく貢献しています。また、常に増え続ける会員情報に対応した柔軟なシステム拡張が可能となり、拡張に伴う開発や DB のチューニングに関わる ITコストも大幅に削減することができました。
このように Teradata では、長年にわたりデータウェアハウスの分野で蓄積、熟成してきた数々の高度な技術とノウハウにより、企業の「スピード経営」「ITコスト削減」を強力にバックアップしているのです。

日本テラデータ株式会社
プロフェッショナル・サービス統括部
金融プロフェッショナル・サービス部
シニアマネージャー
三川 弘
私共は 2004年6月のプロジェクト発足時より、顧客情報統合化を含む 三菱UFJニコス様の情報活用基盤作りをお手伝いさせていただいております。
分析・設計から開発までわずか 6ヶ月間という厳しいスケジュールでしたが、無事 2004年12月に本稼動しました。現在ではデータ利用の幅も広がり、あらゆる顧客情報を容易に、かつ迅速に抽出できるという点で、ユーザー様に大変喜ばれております。
短期開発に成功した要因のひとつとして、Teradata のデータベースが、DWH専用に設計されており、チューニングが殆ど不要である点があげられます。開発側はデータの物理配置、領域管理、メモリ/プロセス/データアクセス管理のためのパラメータ設定といった作業に煩わされることなく、ビジネス要件にフォーカスできたことが、スケジュールの遵守に結びついています。
なお、システム部様においては、Teradata の技術基盤だけでなく、プロジェクト推進力、品質面といった Teradata の総合力をご評価頂き、非常に嬉しく思っております。
下記のPDFファイルは、日経BP社の許可により「日経コンピュータ」2006年1月23日号、および「日経システム構築」2006年2月号に掲載された記事広告を抜粋したものです。無断転載を禁じます。
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