
現代百貨店は、韓国最大級の百貨店チェーンの一つで、全国に 11 の店舗を展開し 4,000人の社員を擁しています。1971年に創立された同社は、優れた顧客サービスと個々の顧客に対する木目細かい対応で有名になりました。
他国と同様、韓国でも伝統的な多国籍百貨店や、“エブリデー・ロープライス”を売り物とするディスカウント・チェーンが攻勢を強めており、小売市場の競争は熾烈になっています。また最近は、企業買収によってマーケットシェアを拡大しようとする動きもあります。このような環境下で、現代は他社と差別化を図り市場シェアを拡大するために益々の大きな努力が必要となっていました。同社の経営陣は、競争に打ち勝つためには地域別に的確な商品を適切な顧客に提供して、消費者のニーズに対応しなければならないことを認識していました。しかし、情報システムの面から見ると、同社には顧客をよりよく把握するための顧客管理(CRM)システムを開発する技術が欠けていました。Teradata 導入以前は、Oracle データマートを使用していましたが、CRM システムの基礎となる統合された顧客データウェアハウスではありませんでした。その為、IBM、Sybase、Sun、Oracle、Teradata 等、ソリューションプロバイダの製品の検討を行いました。
同社はユーザーに対して迅速に対応し、複雑で詳細なクエリーを実行できるデータウェアハウス・ソリューションの導入を希望していました。ベンチマーキング・テストと Teradataユーザー企業の現場訪問の結果、Teradataデータベースを選びました。現在、Teradata4800 サーバー(2ノード)と Teradata4400 サーバーに 830GB の EMC ディスクアレー記憶装置を組み合わせて使用しています。Teradataユーティリティーには、DBQM、Queryman、およびDB Manager が含まれます。 同社の小売りマーケティング部門の 90 人以上のユーザーは、特別に開発したアプリケーションを使い Teradata データウェアハウスにアクセスし、複雑なアドホック・クエリーや、同社の 11 の店舗から入力されるデータの詳細分析を行っています。顧客プロファイル、販売情報、商品動向等を含むこれらのデータは日次更新されています。
同社のマーケティングおよび戦略策定チームは、データウェアハウスに保存された顧客データを分析し、顧客の傾向その他各種動向を把握して、戦略策定に役立てています。フィールドのユーザーは、こうして作られた戦略に基づき、顧客の絞り込みおよびダイレクトメール・キャンペーンを実行するため、システムにアクセスします。
この様に、傾向を細かに分析し把握できるようになった為、ダイレクトメール・キャンペーンを細かく調整して、ダイレクトメールに対するレスポンス率を改善しています。以前は、ユーザーが最新の詳細データにアクセスできなかったので、キャンペーン実施時期が遅れがちでした。しかし今では、日次更新されるデータから必要とされる正確なデータを取り出し、分析を実行することができます。
データウェアハウスのおかげで、現代百貨店の化粧品分野のダイレクトメールレスポンス率は 2倍にもなりました。以前は、最も重要な顧客に化粧品のダイレクトメールを送っていました。しかし関連販売および購入サイクルを調べ、統計的な分析を行った結果、現在では、化粧品ダイレクトメールの対象顧客の選択はより適切になり、レスポンス率も大幅に改善されています。
同社は、複数のプロバイダーのソリューションを比較し、それらのユーザーサイトを訪問した結果、市販されているデータベースの中で Teradata が提供しているものが最良であると確信するに至りました。同社の CRM 担当マネジャー Hwang Sunkwi 氏は、次のように話しています。「Teradata のサポートによって、われわれは確固たる CRM システムの開発を継続するための基礎を手に入れました。Teradata データウェアハウスは、当社が必要とする複雑なクエリーを実行するための非常に優れたソリューションです」 同社は百貨店 11店舗以外にも、ホテルや旅行代理店を経営しています。そして2001年には、データウェアハウスを拡張して、ホテル、旅行、および eビジネスの情報までカバーし、事業の全容を把握して、さらに優れた顧客サービスを提供する計画です。